隆介、大好きだよ。
あんたは私をどう思ってる?
お願いだから、それを聞かせて…
みーたんを撫でるように、私の頭を撫でる隆介。
「星…出ねぇかな。」
ポツリと、隆介はそう言ったんだ。
木製のブラインドに手を伸ばした隆介は、刑事ドラマでよく見かけるアレ…
指でブラインドを開けて隙間から外を見る仕草をする。
「見事に曇りだな… コーヒー飲んだら送るから。」
隆介はもう冷ます必要のなくなったぬるいコーヒーに口をつける。
コーヒーを飲み終わったら、帰らなくちゃいけない。
私は、ゆっくりゆっくりと一口ずつコーヒーを体に染み込ませる。