隆介の鍵を開ける仕草も好き。
たくさんジャラジャラ付いてる鍵の中から、いつもすぐに部屋の鍵を探し当てる。
鍵を差し込む時、なぜかいつも目線は私に向いてる。
慣れた手つきで鍵を開けると、まず私を中に入れるんだ。
そして、鍵を玄関の棚に乱暴に投げる。
どうしてだろ。
どうして他の人には何も感じないんだろ。
隆介のささいな行動や言葉にこんなにも反応しちゃうのは
どうして??
「座ってろ!・・・あ、そこじゃなくて、ソファかベッドに!」
隆介は、床に腰掛けようとした私にそんな大胆な事言うんだ。
・・・ベッドって!!
何てコト言うんだろぉ。
遠慮がちにソファの一番端にチョコンと座る。
コポコポコポ・・・
優しい音と共に、コーヒーの香ばしい香りが部屋の隅々にまで広がる。
静かな部屋。
コーヒーの音と、みーたんがカリカリと何かをかじる音だけが響く。
ゴクン・・・
自分の喉の音まで聞こえる静かな部屋で、私の妄想はまた膨らんでしまう。
・・・どうしよ・・・
また、キスされたら・・・
こんな明るい部屋で
キスされたら・・・
私鼻血出ちゃうかもしんないよぉ・・・