私はどうやって家まで歩いたかも、覚えていない。


気が付くと……


自分の部屋のベットの上。


全身の力、抜けちゃって……


頭も回転しなくて……



ただ、ベットに転がってた。




鞄の中身がベットの上に散乱してる。



私……





キス…しちゃったんだ。




隆介と…………







キャーーーー!!!



マジ?




そっと唇に触れてみる。


さっきの隆介のキスの感触が残ってる。




あいつ……


あんな優しいキス…できるんだ。




普段は乱暴で

いじわるで

Sなくせに………




ますます、隆介のことしか考えられなくなっちゃうよ……




私は大好きな大きなクマのぬいぐるみをぎゅっと抱きしめた。