涙が止まらなくて、せっかくの感動の再会もぼやけてよく見えない。
「隆介…ごめんね、本当にごめんね。隆ちゃん…」
お母さんは、隆介の手を握り、何度も頭を下げた。
「母さん… 俺、こんなにでかくなっちゃったよ。」
涙をこらえた声で、隆介はそう言って少し笑った。
いつの間にか、流れていた曲も変わっていた。
Silent night
Holly night
窓の外…
雪が
ちらついてた。
一瞬だけ見えた、真っ白な粉雪。
願ってたホワイトクリスマス。
きっと、
きっとね…
美亜の大好きなお父さんからの隆介とお母さんへの『クリスマスプレゼント』…
ありがとう、お父さん。