店員さんに案内されたのは、ギシギシと音の鳴る薄い板でできた階段を上った2階。 薄暗い店内。 各テーブルに置かれたキャンドルが、ロマンチックだった。 木でできた柱に手を添えながら、歩く。 クリスマスソングは、小さな音だけど、すぐに何の曲なのかわかった。 一番奥のソファの席… 暗くて、遠くて… はっきりとは見えないけど、 そこに誰かがいることだけはちゃんとわかった。