注文の仕方もわからずに、ただメニューを見ながらテンションの上がる私と隆介。
たっくんは慣れた感じで、ゆかりにワインの説明を始めた。
さすが…
たっくんは、どこをどう見ても、完璧で、間違いなくモテるんだろうな…
だけど、久しぶりに会う素敵なたっくんよりも、隣にいる隆介を見つめちゃうよ。
これうまそう!…これもうまそう!って子供みたいにはしゃぐ場違いな彼氏に…
今もまだドキドキしてる。
「美亜…俺、決めらんね~から、お前決めろよ!」
そう言ったのは隆介なのに、頼んでから文句を言う。
「隆介と美亜ちゃんって、見てて飽きないな!相変わらず、仲良いな。」
ワインを口に含みながらたっくんは、大人な顔をしてた。
ゆかりは、そんなたっくんをじっと見つめたまま微笑んでた。
ゆかりも、相当惚れてるね。
でも、負けないよ。