最近連絡を取っていなかった美菜と久しぶりに会った。



私と聖子さんが座っている受付へ、休憩時間に遊びに来た。




「美亜~!寂しかったよぉ、元気?」


美菜が幸せだということは、すぐにわかる。


少し離れたベンチでタバコを吸う橋本さんの姿…



「いいじゃん!ラブラブだね!」


私が冷やかすと、美菜は両手を大きく振って、照れた。


美菜の左手の薬指には、新しい指輪が輝いていた。




出逢いなんてどこに転がってるかわかんないんだ。


あの日、チカンに遭わなければ…


あの日、美菜と友達にならなければ、私はここにはいないんだ。




美菜とも聖子さんとも出会っていなかった。



「橋本さん、今度うちに来るんだぁ!!結婚の挨拶だったらどうしよ~!」


美菜は興奮気味に、私の手を引っ張った。




ありえる。


橋本さんは年上で、美菜がかわいくて仕方がないって顔に書いてある。




みんなみんな


幸せになってほしい。