競い合うようにメールをした。



『今から迎えに来て』



同時に送信した。




もちろん、私は隆介に。


鈴子は健太に。



「絶対健太が先に来るよ。」


「隆介の方が絶対先だもん!」



寒空の下で笑った。





鈴子は健太といつ結婚するんだろう。


まだまだ未熟な私達は、結婚という言葉を案外軽く口にする。



その中で、どれくらいのカップルが本当にゴールできるんだろう。




寒さを吹き飛ばす為に、私と鈴子は手を繋ぎながらジャンプした。



自然に笑顔になれる関係がとても幸せで、心の中はポカポカしてた。