しばらくの沈黙の後…



「隆ちゃんだよね…覚えてる?」



「え…えぇ?? ゆうちゃん??」



私が想像していた再会とほとんど同じような再会シーンだった。

悠亜さんは目を潤ませ、隆介は信じられないという表情をしていた。



そこだけ2人だけの世界だった。




「美亜… 最近お前の様子がおかしかったのはこれだったのか?」


隆介が私の頬をつねった。



「黙っててごめんなさい。」


謝る私の頭を悠亜さんと隆介の2人の手が撫でてくれた。



「隆ちゃん、いい彼女見つけたね。」


「おぉ、お前も大きくなったな。」


隆介は昔から偉そうな子供だったんだね。


年上の悠亜さんに『お前』なんて…




その様子を見ていた店長らしき人が、悠亜さんに早く終わっていいと言ってくれた。


ふんわりとした優しい髪形にしてもらった私は、

また優しい気持ちになれた。



隆介と悠亜さんと私…


3人で、あの場所へ行くことにした。




悠亜さんと隆介の懐かしい場所。


おばあちゃんの家…