どうか…
悠亜さんがいますように。
ドキドキしながら覗いた店内には、笑顔の悠亜さんがいた。
予約もしないで来た私に、受付の男性が話しかける。
「ご予約は…」
「あ…あの…その!!」
訳のわからない私に困った顔をする男性。
私は悠亜さんを指差しながら、興奮気味に言った。
「あの…悠亜さんに…お話が!!」
きっと、告白だと思われたね。
それくらい私の顔は真っ赤で興奮してて、恋する女の子って感じだったと思う。
受付の男性が状況を読み込む前に、見つけてくれたんだ…
大好きな悠亜さんが…
「あ!!!美亜ちゃん!!久しぶりだね!」
少し焼けた悠亜さんは、優しい笑顔で私に近付いた。