その日も、隆介に鈴子を送ってあげてと頼んだ。
隆介は、はいはいって呆れたように頷いた。
もう嫉妬なんてしないよ。
私と鈴子は
友達だもん。
私とお母さんは、新しく我が家にやってきた赤ちゃんハムスターを見ながらずっと話してた。
初めてりゅーたんが家に来た日のことや、
りゅーたんが夜中にうるさかったこと。
「これから、よろしくね…」
手を伸ばした私の手のひらに、トコトコと上ってきた新しいハムちゃんは
りゅーたんよりも、人なつっこいらしい。
夜中に目が覚めると、まだりゅーたんが生きているかのように錯覚をしてしまうほど、りゅーたんと同じくらいうるさかった。
鈴子がくれたプレゼント。
少し早いクリスマスプレゼント…
大事にしよう。
りゅーたんの分まで
この子を大事にしよう。
そして、永遠にりゅーたんのことは忘れない。
この子はこの子。
りゅーたんはりゅーたん。
どっちも大事な私のペット。