もう うるさくて眠れない夜がないんだと思うと、寂しくて仕方がなかった。


りゅーたんの周りを必死で走り回るお母さんハムスターの姿が目に焼きついて離れなかった。


人間のように話せない分、体中で、何かを伝えたかったんだね。



子供って

自分よりも大事で

かわいくて仕方がないんだ…


私は、私自身のお母さんへの深い感謝の気持ちが溢れた。

そして、まだどこにいるかわからない隆介のお母さんと

さっきのお母さんハムスターの姿が重なった。



離れていても

どこにいても

母親は 子供を想ってる。


誰よりも 愛して

心配してるんだ。



お母さんが用意してくれた小さなかわいい箱に

大好きなハンカチを敷いて、その上にりゅーたんを寝かせた。