鈴子も遠慮して、タクシーで帰ると言った。


隆介も私を気遣って、何度も断った。




でも、私の強い願いを


最後は２人とも受け入れてくれた。





玄関を出る２人の後姿にありがとう、と叫んだ。




もう


やきもちなんて焼かないよ。






タクシーで


わざわざここまで来てくれた鈴子を




私は




とても　好きになったから…






家族と離れたりゅーたんは、ガーゼの上で気持ち良さそうな顔で眠ってた。


もう苦しそうじゃなかったんだ。




「美亜…お風呂、入りなさい。お母さんが見てるから…」