疲れたのか、りゅーたんはまた横になった。
ハムスターは丸くなって眠る。
今のりゅーたんは足を伸ばして寝ていた。
「ありがとう…鈴子…本当にありがとう。」
私は鈴子の胸に顔を埋めて泣いた。
いろいろあった過去が全部流れていくようだった。
お母さんが、もう遅いから今日はありがとう…って鈴子と隆介に言った。
本当は2人にずっといて欲しかった。
りゅーたんの為だけじゃなく
私の為にも。
「俺、もう少しいるよ。」
隆介は優しく私の肩に触れた。
「ううん…大丈夫。隆介は、鈴子を送ってあげて!!」
私は、いい子ぶっているんでもなく…心からそう言えたんだ。
もう鈴子は、
敵じゃない。