私の頭を撫でるお母さんも涙を流してた。
お母さんに撫でられていると、少し穏やかな気持ちになれた。
そのとき、鈴子の声が聞こえた気がした。
『やっぱり親子だから会いたいかなと思って…』
私は、りゅーたんを右手に乗せたまま、隆介に電話をかけた。
「お願い…鈴子を呼んで…!!」
最初、何のことかわからない隆介だったが、事情を話すと鈴子に電話をしてくれた。
『お前、あいつに会いたくないはずなのに…大丈夫か?』
隆介は心配してくれた。
でも、今はそんなこと関係なかった。
私がお母さんが大好きなように、りゅーたんもお母さんが好き。
人間の勝手で、離れ離れにされた親子…
やっぱり
りゅーたんはお母さんに会いたいはず…