「ば~か!…明日、健太に電話してみるよ…それでいいんだろ!」
照れた顔して、
髪をかきあげる。
綺麗な黒髪。
ストレートで
艶っぽい。
その髪に触れる。
「隆介、愛してる。」
俺も愛してる…なんて言うわけないよね。
だって、隆介だもん。
「愛してるんなら…俺にパンツはかせて。」
私は、顔を真っ赤にしながら隆介に服を着せた。
誰かに服を着せるなんて初めてだった。
母性本能のような感情が生まれてくる。
「美亜…俺がじいちゃんになっても、俺の面倒見ろよな。」
私は、ふとんの中に顔を埋めて
泣いた。
嬉しくて
嬉しくて
涙が溢れた。
隆介は、ベランダにタバコを吸いに行って、
満天の星空に向かって息を吐く。