「おい…こっち来れば?」


久しぶりの隆介の部屋。


ソファに寝転ぶ隆介が手招きする。




最近、お互いバイトが忙しくてゆっくり会う時間がなかった。



と、言っても…


隆介は少しの時間でも顔を見に来てくれるマメ男君。



「なぁ!美亜~!来いって言ってんだろ!」


隆介のそのSな口調が好き。


だからわざと怒らせてみる。



「今、忙しいから、後でね。」



ほら…


すぐに怒る。




急に低い声で、目つきも変わる。




「本気で言ってんの?俺の言うこと聞けね~の?」


体を起こして、腕組みしたまま私を睨む。



部屋には、さっき隆介が入れてくれたコーヒーのいい香り。




私は、エプロンを外し…


うつむきながら隆介の元へ。



ソファの横に立つ私の手を乱暴に引っ張る隆介。


ソファに倒された私の頭を撫でる。




「偉い偉い!美亜、俺のペットだろ?忘れんな…」


頬にキスをした。


右…


左…


右…




そして、唇に…






「俺の大好物…」




そう言って、電気のついたままの部屋で愛し合う。



知れば知るほど、


隆介に惚れちゃうよ。





隆介の優しいキスで


私は 世界で一番の幸せ者になれるんだ。




「隆介…こんなに好きでいいの?」


「まだ足りねぇ…」



隆介は、そう言って


私の背中にそっとキスをした。