隆介の胸の中で言った言葉が隆介に聞こえたのか心配になったけど、きっと聞こえてた。
隆介はふとんに潜り込んで、私のおでこにおでこをくっつけた。
「ほんとに?無理すんな・・・俺、そんなことしたいから一緒にいるわけじゃないし、いつまでも待てるから…」
隆介はとても優しい声でそう言った。
寝起きだからなのか、わからないけど・・・隆介は驚くくらいに優しい。
「うん・・・無理してない。隆介を愛してるから…怖くなんてないよ。」
私は隆介の頬にキスをした。
ふとんの中で、何度もキスをして
隆介が初めて言ってくれた。
『美亜、愛してる』
好きだとも言われてないのに、隆介は『愛してる』って言ってくれた。
そのまま、夢の中のような不思議な感覚の中で…
私は隆介に抱かれた。