背中に頬を当てて、隆介の呼吸と自分の呼吸を合わせた。



スースー…


かわいい隆介の寝息を聞いているうちに私もいつの間にか眠っていた。




夢を見てた。


それは、隆介のお母さんを見つける夢。



私に挨拶をしたお母さんは隆介を抱きしめたんだ。




どこにいるんだろ。


隆介のお母さん、どこにいるのかな…




目覚めた時、目の前に隆介の顔があった。


まだ眠そうだけど、目が覚めている隆介が甘えた声で言う。



「どうしてお前がいるんだぁ?…俺に変なことしただろ…」


体を丸めた隆介が私を胸の中に抱きしめる。


温かくて、心地よくて、隆介の匂いがした。



「襲っちゃうぞぉ…」



隆介の声が頭のてっぺんから聞こえる。




「…いいよ。隆介、私隆介のこと信じてるから…隆介とひとつになりたいよ。」