隆介にキスをされて、私の体はとろけそうになる。



「チョコ食べたい気分になった…お前が俺を誘惑したんだからな。」



隆介がチョコの箱に手を伸ばす。


そして、チョコをひとつ私の口へ運ぶ。



私はチョコを口の中に含み、ゆっくりとその甘さを味わった。



「お前が食うんじゃないだろ。俺に食わせるんだろ…」



隆介…


好きになりすぎて怖いよ。





会うたびにどんどん隆介にハマってく自分が怖いよ。





隆介とキスをして、私の口の中のチョコを隆介にあげた。



寒いせいか、チョコはなかなか溶けなかった。


でも、隆介の温かい舌ですぐにチョコはなくなった。




「うまいな… 早く美亜も食いたいけど、まだ我慢する。」



唇についたチョコを隆介が綺麗に食べてくれた。


残りの3つのチョコを2人でゆっくりと食べながら夜が更けてゆく。




門限を思い出し、急にソファから立ち上がった隆介。


また言うんだ。



「おい、美亜。帰るぞ!!」


私は火照った体のまま、隆介の後をついていく。




星空を見上げる隆介は、意味深な笑みを浮かべる。



「きっと、父ちゃんは俺を気に入ってくれたはずだな。俺ってまじすごくない?」


信号待ちの会話に、涙が出る。



このゆっくりな2人の関係が、今は宝物のように大事。


誰にも真似できない恋。




隆介と美亜だけのゆっくりな恋を…


いっぱいいっぱい楽しみたい。