隆介は放置プレイだなんて言ってて、ちゃんと私の相手をしてくれてる。
隆介のわかりにくい優しさを私はちゃんと受け取ったよ。
私は、高鳴る胸を必死で抑えながら、隆介の肩に手を回した。
そして、優しく隆介の髪を撫でて、隆介を抱き締めた。
「ごめんね…隆介許して…」
隆介のドキドキが伝わってきて、私はもう一度隆介を抱き締めた。
指に髪を絡ませながら、隆介の顔を覗き込む。
「まだ、怒ってる?隆介… 好きだよ。」
ゆっくりと隆介は顔を私の方へ向けた。
まだ口をとがらせて、睨むような目のままで私を見つめた。
「美亜… 俺をその気にさせてどうすんの?襲う気?」
そう言って、隆介は目を閉じた。
ドキドキドキドキ…
そっと…
隆介の唇にキスをした。
目を開けたままキスをした。
唇が離れた瞬間に、隆介は目を開けて私の首の後ろに手を回す。
上の階のシャワーの音のおかげで私のドキドキは隆介に聞こえない。
隆介がそっと私の左胸に触れた。
「ドキドキしてんのか?美亜。」
私は隆介の目をじっと見たまま頷いた。
心の中で叫んでた。
……もう、私準備できたよ。
…隆介、抱いて…