隆介に対する気持ちは
どう例えていいのかわからないくらいに大きくなってた。
キャーキャーと学校でみんなに話していた頃とは違うんだ。
自分の心の中でじっくりと育っていく愛…
ピアスをつけるたびに胸がキュンとする。
隆介と同じピアスをつけるだけで、こんなにも心が満たされる。
あの誕生日から3日…
牧場のバイトが終わると隆介の家へ行く約束。
今度こそ…遂に…
だよね??
もちろん、お気に入りの下着なんてつけてきちゃってる私。
昨日電話で聞いた。
隆介のお父さんが言った『前話してた彼女』のこと。
隆介はちゃんとお父さんに話してくれていたんだ。
『そのうち連れていけるかも知れない』って。
それは、鈴子じゃなく私のこと。
恋をすると泣き虫になる。
泣きそうな声の私に隆介が言った。
『泣き虫な女はエロいんだぞ・・・』
私は否定しながらも、本当にそうなのかなって考えた。