「隆介…知ってたんだ…」
キスの合間に私が聞くと、隆介はキスで答える。
激しいキスの後、優しく笑う。
「ずっと前から知ってるよ…俺のプレゼント、もっと欲しい?」
ベッドの上に座りながら、今にも押し倒されそうな雰囲気だった。
エッチな隆介の質問に、何も答えられず目を閉じた。
「嘘だよ…」
隆介が手を伸ばして、ベッドの横の引き出しから何かを取り出した。
「はい・・・美亜、プレゼント。」
私の膝の上に乗せられた小さな箱。
赤いリボンの付いた箱が、震えた。
涙がどんどん出てきて、止まらなくなった。
「りゅうずげ…え~ん…うれしいよぉ・・・」
隆介の胸に顔を埋めて泣き出す私の頭を隆介は撫でてくれた。
見上げると、隆介は困ったような顔して私を見つめた。
「開けていい?」
私が聞くと、隆介は少し照れ臭そうな顔で二回頷いた。