エッチなキスをしてくれる隆介はまた違う顔をしてた。

どれだけ私をドキドキさせるんだろ。


隆介はかっこいいよ…

顔も声も髪型も…

性格も やること全てがかっこいいよ。



「俺、お前に愛されてんだな…サンキュ…」


髪を撫でながら隆介が優しくそう言った。

そして、まだ隆介のキスに酔いしれてる私を置いて、立ち上がる。




「美亜、行くぞ!」



少し歩いた隆介が座ったままの私を呼ぶ。



手を引いてくれた。



握った手がお互い少し濡れていた。


隆介の手から緊張が伝わって、隆介もドキドキしてくれてたのかなって嬉しくなったんだ。



隆介はキスがうまい。


たくさんキスの経験があるのかな…


鈴子と…キスしたのかな?




私は、全然経験ないんだぁ。


高校の元彼とも、そんなにキスをした覚えがない。


エッチは何回かしたけど、こんな情熱的なキスはしたことない。




隆介のキスは


隆介がにじみ出てた。




激しくて、荒々しいんだけど…


優しくて、繊細で…





もっと好きになるよ。


いいんだね?


隆介…






「何、惚れ直してんの?」


隆介の横顔をじっと見つめていた私を見て隆介が言う。




「ばか!!惚れ直してなんか…」



その言葉の続きに詰まる私の頬に…


隆介の頬が触れる。




手を繋ぎ、



歩きながら、隆介がほっぺをくっつけた。





きゅんきゅんきゅん…



温かい隆介のほっぺが、私を素直にさせてくれる。




「隆介… ずっとそばにいてね…」



北風が2人の距離を縮める。


隆介が私の肩を抱いて、


「それは俺のセリフ…」



そう言ってくれたんだ。




照れたように空を見上げながら、咳払いした隆介の腕にぎゅっとくっついた。