激しく抱きしめる隆介に、 ベンチも諦めたかのように音を立てなくなった。 私は 生まれてから1番ドキドキしてるんじゃないかと思うくらいに ドキドキして、ただ隆介に身を任せていた。 隆介の唇は不思議。 キスをするとすぐに柔らかくなる。 荒れた唇が嘘みたいになめらかになるんだ。 「美亜…お前、ほんとばか……」 そう言って、隆介は私の髪を撫でて、またキスをした。