「お前、まさか……一人で来たのか?」


隆介には全部お見通し。


私は小さく頷いた。



よけいなことすんなって怒鳴られると思って、目をぎゅっと閉じた。



「ばか……」



隆介が

私を抱きしめた。



ベンチがギシギシと音を立てる。


だめだよ…


これ以上動くと壊れちゃうよ、ベンチ…


「美亜……」


隆介の声が体中に響く。



隆介が力強く抱きしめる。


そして……



キスをした。




今までのような優しいキスじゃない。


熱く、深い…キス……