隆介の心の中にあるモヤモヤは何?
どうすればラクになる?
『ねぇ…今日どうして眠れなかったの?』
ビールで気持ちよくなった隆介は窓からの寒い風に当たってる。
受話器から風の音がする。
『あぁ?あ・・・お前すぐスネるから・・・話すよ。・・・今日、お袋から手紙が届いたんだ。親父宛に… 俺が・・・元気でやってるかって・・・』
離れていてもわかる。
隆介が涙ぐんでる。
『お母さん、ちゃんと隆介のこと愛してるんだね!!どこかで元気に暮らしてるんだ・・・』
それから、隆介の声が聞こえなくなった。
きっと・・・
布団に顔を埋めて、涙をこらえてる。
窓の閉まる音が聞こえたから。
私が悩んでたことなんてすごくちっぽけで・・・
嫉妬したり不安になったり・・・
隆介の心の傷は私の想像を遥かに超えてる。
強がってるせいで、見えにくい傷。
だけど、その傷を私がちゃんと見つけるから…
ちゃんと見つけて、傷を手当する。
隆介、あんたの繊細な心・・・私に預けてよ。