エッチになると甘えるのかな…
気持ちを抑えようとするとSになるのかな。
今、抱き締めてる隆介の体は、私よりも熱い。
10月も終わりに近づき、バイクで感じる風も寒さを増す。
信号で止まると、少し振り返り
「ん?」
なんて言う。
昨日より好き。
大好き。
満天の星空の中、お父さんの星を探す。
月の近くでチカチカと瞬いた星に向かって、思いきり笑顔を見せた。
美亜は…今、一番幸せ。
お父さんが死んでしまってから、寂しい気持ちを隠しながら生きてきた。
男の人に甘えることを忘れてた私の前に現れた人。
隆介になら、甘えられる。
隆介になら…全てを知られてもいい。
私を捧げたい…
「ほ~ら!顔上げて…」
チュ…
キスにはまだ慣れることが出来ず、ドキドキはまた激しくなる。
「来週の土曜、開けといて。どっか出掛けようぜ。」
私の髪をぐちゃぐちゃにして、去ってゆく隆介…
デートだぁ…
やった!!
隆介とデート。
もう鈴子なんてどうでもいいや。
一緒にいる時に感じる隆介の愛を信じよう。
玄関先で、夜空を眺めながら今日のキスを思い出す。
隆介と2人で食べたチョコの味…
エッチな隆介も…
愛してるよ。