単純な私は『失恋=髪を切る』って思い付いたんだ。
とにかく前に進む為に、何かを変えたかった。
ゆかりが勧めてくれた美容室は、短大から5分程の場所にあった。
白を基調とした店内。
落ち着いたオルゴールの音楽が、今の私には心地よい。
『BLUE MOON』と言う店の名前も気に入った。
どこまで髪を切るか、どんな仕上がりにしたいか…
何も決めずに入った私を温かく迎えてくれたのは、落ち着いた雰囲気の女性。
胸までのストレートの髪が印象的。
クリっとした大きな目が、今日の私には羨ましかった。
「あの…いつもはもう少し目が大きいんです…」
ここは美容院なのに、私ってばそんな事言っちゃって…
「うん…わかるよ~、いっぱい泣いた目だね。」
言わなくても全部わかってくれてるような気がした。
鏡に映る自分が、涙でぼやける。
「バッサリ切る?それとも、任せてくれる?」
私は、優しく髪を触る手を信じて、頷いた。
「美亜ちゃんって言うんだぁ…私、悠亜って言うんだよ!ちょっと似てない?」
悠亜さんは、初めて会ったと思えない感じの人だった。
なんだか、本当のお姉さんのような…
もし、美亜にお姉ちゃんがいたらきっと悠亜さんのような人だったんじゃないか…
そんな気がした。
とにかく前に進む為に、何かを変えたかった。
ゆかりが勧めてくれた美容室は、短大から5分程の場所にあった。
白を基調とした店内。
落ち着いたオルゴールの音楽が、今の私には心地よい。
『BLUE MOON』と言う店の名前も気に入った。
どこまで髪を切るか、どんな仕上がりにしたいか…
何も決めずに入った私を温かく迎えてくれたのは、落ち着いた雰囲気の女性。
胸までのストレートの髪が印象的。
クリっとした大きな目が、今日の私には羨ましかった。
「あの…いつもはもう少し目が大きいんです…」
ここは美容院なのに、私ってばそんな事言っちゃって…
「うん…わかるよ~、いっぱい泣いた目だね。」
言わなくても全部わかってくれてるような気がした。
鏡に映る自分が、涙でぼやける。
「バッサリ切る?それとも、任せてくれる?」
私は、優しく髪を触る手を信じて、頷いた。
「美亜ちゃんって言うんだぁ…私、悠亜って言うんだよ!ちょっと似てない?」
悠亜さんは、初めて会ったと思えない感じの人だった。
なんだか、本当のお姉さんのような…
もし、美亜にお姉ちゃんがいたらきっと悠亜さんのような人だったんじゃないか…
そんな気がした。