10時半を過ぎて、緊張と不安で立っていられなくなった。


『バイト終わったらメールください』


隆介にメールを送る。



私は近くの公園へ歩き出す。

ベンチ・・・



もう立っていられない。


倒れそうだよ…



呼吸が難しくて、

手も震えて・・・




ベンチを見つけた私は、ゆっくりと深呼吸をしながら公園の中へ…



風が吹くたびに、公園の一番大きな木がざわざわと音を立てて揺れる。





その時だった。





私の耳に聞こえた声は・・・


聞き間違えるわけがない。





「鈴子・・・!!」