たくさんの本棚から、今日の一冊をおもむろに探す。



このたくさんの本の中から、私の目に止まる本は運命としか思えない。



その運命の相手を今探してるんだ。





指で本をなぞるように触りながらゆっくり歩く。



「あなたかな……君かな……」




ワクワクする瞬間。



本に触れた指先に一瞬気になる感覚が走る。




「ん?」