悪いのはあたしなんだよ?






『もうすぐ零ん家だから。』



「うん。」




純君は優しいし、明るいし、モテモテだし、あたしなんかと比べ者にならないよ。



あたしなんかに優しくしてくれてありがとう。




なぜだかあたしはそう、思っていた。




気がつけばもう零君の家の前に着いていた。







「うわ。」






零君の家は、なんと言うか、和風で、すごく大きい…




ドラマにでてきそうだよ。




ピンポーン…


純君はさっそくインターフォンを押していた。




『あぁ゛っ?誰じゃごらあ゛?』




うわぁぁっ。怖い人がでたあ!
今にも殴られそうな感じ…




『純でーす!零のツレだよ?』




純君はいたって普通。
さすが親友だわっ。




『あっ!純サンでいらっしゃいましたかーっ!すいやせーん!今門開けますんで!』




怖い人がいきなり優しい声になった!



さすが親友パワー!!




一人でこなくてよかった。