「…工藤さん?」



「あれ?釜石さん。今日も遅いな。」



「工藤さん、誰かにメールですか?」



「あ、まぁね。」




幸せそうな顔。




「いーなー。あたしにもメールしてくださいよー。」



「あはは。俺、メール苦手だからあんまり送らないな。」



今はしてたくせに。



「じゃあ、あたしが送りますからアドレス教えてくださいよ〜。」



「え?俺、あんま返事しないよ?」



「いいです、全然!」





なかば無理矢理、アドレスを聞き出した。




聞き出せばこっちのもの。




アイミごめん。




あんたには泣いてもらうよ。





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