「アイミちゃんの電話でお話した…」 「あ、あぁ!あの子かぁ。今帰り?」 「はい。」 「偶然だね。」 「はい。…あの、このあいだはありがとうございました。」 「いやいや。別にたいしたことしてねーし。」 「でも、でもすごく助かったんです!」 必死だった。 じゃなきゃ、足がふらついて倒れそうだった。 そんな私を見て、彼は笑い出した。 .