アイツと過ごす放課後以外の時間は 俺は必要以上に誰かと話したりしない。 クラスメートだって、俺を空気のように扱っている …はずだったんだが さっきから、どうも視線を感じる。 本を読んでいるフリをして、耳をすませた。 「…あいつ、毎日放課後、1年のアイミちゃんといるんだってよ。」 「まじかよ。付き合ってんの?」 「ふざけんなよ。アイミちゃんが?まじで?」 アイミとは、あいつの名前。 初めて知った、アイミの人気。