「なんか、あいつらっぽいな。」
「ほんと。」
私達は、目を見合って笑った。
あれから、アイミはまたいつものアイミに戻って
秀二先輩は引き続きバイト三昧の日々らしい。
「でもさ、秀二。変わったなー。」
「そうですか?あたしが知り合って頃からあの人はアイミにベタ甘ですよ。」
「…あいつが女にベタ甘になるのなんて見たことなかったけどな。
すげぇ冷めててさ、女にサプライズするなんて考えられねぇよ。」
「…アイミが変えたってこと?」
「…いや。変わっちゃいないと思う。多分アイミちゃんじゃなければ、アイツは元のアイツに戻るまでだと思う。」
上田先輩は優しく笑って、コーヒーを一口飲んだ。