曇り空の隙間から、お日様が見えた。


「あたしとアイミも色々あったよね。」


「…そうだね。」


「でもさ、色々あったからこそ、あたしは絶対にアイミの味方だし、誰よりもアイミを信用してる。そんなもんじゃない?」


「…ありがとう。」


「秀二先輩、もしかしたら何か隠してるかもしれないけどさ。アイミはアイミ。どんなことがあっても、アイミはずっとアイミだよ。」


ユイカちゃんの横顔は、びっくりするほどキレイで
ユイカちゃんの本気は、あたしの心にぐっさり刺さって
なんだかとっても温かい気がした。



「じゃん!」



ユイカちゃんはポッケから、紙パックのイチゴオレを取り出した。



「これ飲んだら、秀二先輩に会いに行こう。」



ユイカちゃんはストローをさして、私は一口、それを飲んだ。



こんなに甘いイチゴミルクは生まれてはじめて。