「どうせアイミちゃんの心配してんだろ。秀二に言ったりしないから、言ってみろよ。」



背後にさっきまで聞いてた声。


振り向くと、上田さんがいた。




「え、なんで?」


「丁度帰る途中だったんだよ。ここにいそうな気がして寄ってみた。」




そう言うと、上田さんは隣に座った。




「アイミちゃん、なんかあったのか?」


「わかんない。でも、なんか不安定で。今日も秀二先輩が急に早退して、でも理由をアイミには言わないらしくて。」


「…早退?」


「ってゆうか、サボリ?なんかアイミ、最近笑わなくて…。」



上田さんは何かを考えるように少し黙り込んだ。