「あたし。アイミにひどい事しかしてなかった。もう、嫌われて当然だ。
アイミ、学校に来ないの、絶対にアタシのせいだ。」
「…来ない理由はそうだろうな。」
頭を鈍器で殴られたみたく、グラグラする。
ごめんね。アイミ。
本当に、ごめん。
「でも、キライになんかなってないとも思う。」
「…え?」
「だって、アイミちゃんはそうゆう子だ。
秀二と、アイミちゃんに共通点があるとしたら。そういう子だって所だよ。
秀二はさ、確かに変わり者だけど、いつだって俺を信頼してくれた。
アイミちゃんのトモダチだったら、わかるだろ?
アイミちゃんは、どんな子だ?」
いつも笑ってるアイミ。
どんなに女子にイヤミを言われても、
誰のことも責めたり悪く言ったりしないアイミ。
あたしは、それを変わってるからとか天然だからだと
思ってた。
でも、違う。
きっとアイミは強いんだ。
自分の中で、確固たるものを持っているから、強いんだ。
傷つかないわけがないよ。
自分の傷を、他人を傷つける事でしか癒せなかった馬鹿なあたしとは
レベルもステージも違う。