次の日、なかなか足が進まなくて
学校に着くころには1時間目が終わっていた。



朝からいないってだけで、学校がいつもよりよそよそしく感じる。



教室の扉を開けると、休み時間だから人がまばらだった。



アイミの姿がなくて、ほっとした。



正直、どんな顔で会っていいか分からなかった。



「おはよう、休みかと思ったよー。」


「ちょっと寝坊してさぁ。」


「へぇ。今日さぁ、あいつ、休んでるよ?」


「え…アイミのこと?」


「そう。風邪だってー。」



ウソだ。


ほっとした反面、妙なイラツキが体中に駆け巡る。



逃げてんじゃねぇ。