敦也。 前より少し、髪が伸びてオトナっぽくなった気がする。 思わず、駆け出したくなった。 だけど、見つけてしまった。 敦也の左手は、もうあたしじゃない人と繋がれていた。 あたしは、信号が変わる前に 違う道に向かって走り出していた。 悔しいほど その新しい女は、アイミと同じ系統の女で あたしとはまるで違うタイプの女だった。