このままお弁当渡さず帰ろうかしら。


「先生?」


「ん?何だ?アーンってして欲しいのか?」


そんなわけ・・・無いことも無いんですけど・・・。


「今日約束のお弁当を作ってきました。堤先生とどうぞ。」


そう言って、私は大きな袋を手渡す。



「マジか?!」


「マジです。大マジです。」


「やったぁ!買った弁当じゃねぇの久し振り♪」


久し振りって事は、いつかはあったのですね。


それは彼女さんですか?ここの生徒さんですか?そう聞きたかったけど、やめておいた。


「では・・・。」


私が先生の元から離れようとすると、


「昼休み。弁当持って集合な!」


ニコッと微笑みながら先生は私に言う。



そんな顔されたら、誰でもついて行っちゃいます!