「亜美って結構大胆なんだなぁ。」


気が付くと私は先輩の手を握っていた。


「あっ、すみません。私、教室へ戻ります。」


「亜美!そんな事いわないでくれよ・・・。」


さっきまでの元気な先輩は、どこか淋しそうな先輩になっていて・・・。


そんな、先輩を私は頬っておけるわけもなく・・・。


「お弁当食べるだけですよ?食べたらすぐ行きますから。」


「分かったよ。」先輩はニコッと微笑む。


こういうツンデレみたいなギャップがみんないいのかなぁ?



まぁ、そんな魅力も私には通用しない。


そして、私の機嫌が悪かったせいか、何の会話も弾むこともなくお弁当はすぐに終了したのであった。