「先生?この人は、腰が抜けて歩けなくなった私の側にいてくれただけなの。それだけだよ。他に何もない。」


そうい言うと、先生はイケメン君からゆっくりと離れた。


先生?そんなに怒ってくれてありがとう。心配させてごめんね。


「先生?」イケメン君は低い声で先生に問いかける。


「なんだ?」


「こいつって、先生の何なの?」


先生は一瞬固まったようだった。


私は先生の・・・何?


少しでも期待した私がバカだった。


「渡貫は、先生の友達の妹だよ・・・。」


現実が私の頭を押しつぶしそうになった。


「じゃあ、俺がこいつを貰ってもいいんだな。」


えっ・・・?


「俺、駿河誠(マコト)。3年。これからよろしく!亜美ちゃん。」


そう言って、私と先生を残し去っていった。