朝から麻奈は大笑い。


「それで、お姉ちゃんのおもちゃになったわけだ!」


「うんん・・・。」そうなのよ。


「でも、良いお姉ちゃんじゃん?」


「まぁ、そうなのだけど・・・。」



と、その時。


教室の入り口から私を呼ぶ声。


「渡貫さ~ん!」


ん?あれ誰?


私を手招きする男子。


私、あの人の事知りません!



「ほら!来たよ!」とニタニタしながら私を押す麻奈。


「やだ。行きたくないよ・・・。」


「駄目よ!あいつも結構人気があるほうよ?」


私・・・何かカツアゲとかされちゃうんですか?!