そして、私は次の駅で降りた。


すると、先生はもういなかった。



私は急いで人を掻き分けながら階段を降りる。


そこにはもう既に、改札を通り抜ける先生の姿があった。


あぁ・・・行っちゃった。



って、私何先生を追いかけてるの?


追いかけて私は、何を言おうとしていたのだろう。


『先生素敵ですね』いやいや、意味がわからない。


『先生ずっと見ていたの気付きましたか?』愛の告白みたいじゃん・・・。


『先生次ぎ降りること、教えてくれてありがとう。』まぁ、こんなところかな。



それにしても、あの目あの微笑・・・胸がキュンってした。


私が始めて感じるこの気持ち。


これがもしかして、お姉ちゃんがよく言っている“恋”というものなのかな。