あっ、目が合っちゃった。


私は先生に手を小さく振る。


すると、先生は私に向かって指をさしていた。


ん?先生なぁに?私は首を傾げる。


今度は先生は上を指差してる。


上・・・?


私が上を向くと・・・。


「えっ・・・。」


担任が私の真上でノートを覗いていたのだった。



「うゎっ。」


私は椅子ごと倒れそうになる。


担任は私の背中を支えてくれた。



「お前、何寝てるんだよ・・・。確かに問題は終わってるけどよぉ。」


うつ伏せになっていた私は、先生には寝ているように見えたらしい。


「すっ、すみませんっ!」


謝る私に、「じゃあこの問題全て渡貫!」と笑いを堪えながら担任は言った。