先生は私の手を取り、みんなの荷物がある所へ連れて行ってくれた。


そして、先生は私を椅子に座らせてくれ、バスタオルを投げ、


「まったく・・・。」


と一言低い声で私に言った。



先生私の事、呆れちゃった?


溺れそうになったの怒った?



私の顔から涙が出た。


「先生・・・私、帰る・・・。」


そう言って、立つ私に、


「ばかっ!どうやって帰るんだよ!」


と、腕を引っ張った。



「もう、心配させんな。」


今度は優しい声だった・・・。