私は先生の手を急いで離そうとする。だって、だって、怖いんだもん!


そんな私の願いも空しく、先生は手を離してくれない。



「朝・・・ですよね?」


「そう、朝。」


「何かありましたっけ?」


ちょっとだけ忘れたふりをしてみる。


「自分の胸に手を当てて考えて見て下さい。」


はははははっ・・・私はちょっと苦笑い。


「先輩に・・・手を振っていた事ですよね?きっと。」


「はい、そうです。」


やっぱり、その事怒ってらっしゃいますかぁ?