「着替えるでしょ?」


「ああ」


パパとママは一緒になって、部屋を出て行った。


しばらくすると、二人が戻ってきた。


「美結」


「なに?パパ」


パパとママは、テーブルをはさんで私の前に座った。


「誕生日おめでとう」


「ありがとう」


「それから、産まれてきてくれてありがとう」


パパとママは、私に優しく微笑む。


「美結が産まれてきてくれて、ママほんとに嬉しかったんだから」


「ママ・・・」


私がまだ、ママのお腹にいたとき。


つわりが酷くて、大変だったって聞いた。